不動産投資を考えた時
空いている土地の有効活用をするためにアパート経営に踏み切るか、或いはトランクルーム経営に乗り出すか。
土地をそのまま放置していると、税金ばかりが毎年掛かるだけで生産性は全くゼロですが、その土地を有効利用する事で安定した収入が入ってくるとしたらそれに越したことはありません。
では、アパート経営とトランクルーム経営では長い目で見てどちらの方が低リスクで高収入が望めるのでしょうか。
アパート経営とトランクルーム経営を費用の面から比較
アパート経営をすると一言で言っても、自分の所有している土地にアパートを建てるのか中古物件を購入して賃貸アパートとして貸し出すのかなど、状況によって初期費用が大きく変わってきますが、いずれにしても数千万単位の大きな金額が掛かる事は間違いありません。
トランクルーム経営の場合も、自分の所有している土地にコンテナトランクを置くのか、空きビルのスペースを利用してトランクルームを開業するのかで初期費用が変わってきますが、300万円から700万円程度が一般的な相場です。
利回りは…と言うと、アパート経営は5~8%程度ですが、トランクルーム経営なら25%は見込めると言われています。
この計算から、投資した分が回収できるのはアパート経営では軽く10年以上掛かりますが、トランクルーム経営は5年ほどで回収可能となります。
また、維持費の点から見るとアパート経営ではセキュリティに関する費用や管理費として掛かる費用もあり、更に突発的な設備のトラブル等によっては他にも色々費用が掛かってくる可能性がありますが、トランクルーム経営の場合は、コンテナトランクなどのシャッターの補修や塗り替えなどが維持費として掛かる程度となります。
トランクルーム経営はなぜアパート経営より儲かるのか
アパート経営の場合
アパート経営を行うに当たっては、相当の初期費用が発生し、更に維持していくための費用も常に発生していきます。一賃借主からの賃料は大きいというメリットはありますが、空き室になるとその分収入が大きく減るというデメリットもあります。空き室がすぐに埋まれば問題ありませんが、なかなか賃借主が見つからなければ維持費だけが嵩んでいき、更に他にも空き室が出てくる事も想定されます。綺麗さ、新しさを維持していくためにも補修などを怠るわけにはいかず、怠った時点で入居者がなかなか決まらないという悪循環にもなります。
トランクルーム経営の場合
その点、トランクルーム経営は初期費用がアパート経営に比べてもかなり抑える事ができるという事と、5年ほどで初期投資回収が見込めるので早期回収型の経営手段と言えます。
アパート経営では賃借人数人との契約になりますが、トランクルーム経営では平均的な数値で満室の場合は30人ほどの賃借人との契約となります。
トランクルームの契約ではアパート契約より賃借人の平均継続年数が長いので、満室になると長期的な安定した収入が見込まれます。更に、競合店もまだ少数なので、賃料が引き下げられる心配も当面ありません。
アパートは新しければ新しいものほど人気が高いですが、ビル内にあるトランクルームは老朽化したビルでも問題ありませんし、逆にそういったビルに入居することで賃料を抑える事ができます。
比較した結果
初期費用に掛かる金額やそれを維持していくために掛けなくてはならない金額などを考えても、アパート経営はリスクの非常高いものとなりますが、それに引き換えトランクルーム経営は、数百万程度の初期費用から始める事ができるという点でも低リスクで経営を始める事ができます。
いずれの経営も長く行っていけるかどうかがカギとなってきますが、無理なく続けていきやすいのはトランクルーム経営であると言えるでしょう。